3)このうちa.c.e.f、は前述した誘導ブロックの基本動線分岐点と同一である。 特にc.行先別のりば方向は、ターミナル駅が大きくなると、数ヶ所に及ぶ場合もある。 4)この基本動線分岐点では、右か左か二者択一的な選択をせまられることから、敷設ブロックで伝達し得ない情報内容を提供する必要があって、現状では音声案内による方法が最も実現性があると考えられる。 5)鉄道ネットワークや駅と街の関係などを示す「案内情報」は、情報受容の特徴から考えると、事前情報ツールによる案内様式が現実的と考えられる。 4.音声案内の伝達方法 1)音声案内の伝達手段の別として、 a.常時音声情報をスピーカーから流す。 b.障害者から送られる信号によってスピーカーから流す。 c.障害者が信号を送れば、障害者自身の受話器等で聞くことができる。 などが考えられる。 2)利用者一般にも聞こえるスピーカー方式を採る場合、ノイズとして嫌がられない配慮が必要である。 3)3.2)のa.からf.に示した例は、鉄道利用者一般に共通して有効な情報なので、ノイズとして感じられる可能性は少ないように思われる。 4)スピーカーを設置する場合の位置には、 a.天井 b.他の情報設備と一体化した壁面 c.他の情報設備と一体化したスタンド型の情報機器の面(「情報ポスト」として新規に考案する) などが考えられる。 a.は「位置情報」の案内には利用することができ、「誘導情報」は耳の高さに調整できるb.、c.が適している。 5)「位置情報」を音声で表現する場合、例えば開口部の中心など、目的施設出入口が正確にわかる位置に設備することが必要である。 6)「誘導情報」を音声で表現する場合、利用者がアプローチしてきた方向が明白な箇所で、左右を明示しやすいことが求められる。 1-5 現状設備への評価(4)触知図式案内板 1.障害者による評価 1)触知図式案内板に対する視覚障害者の評価は概して低い。 a.どこにあるのかわからない。 b.絵内容が理解できない。
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